今回は「VRコンテンツにおけるのアナリティクスって皆どうしてるんだろ?そういえばUnity Analyticsってどんな事が出来るの?」という疑問からUnity Analyticsついて調べてみました。
VR アナリティクスってなんだろう?
いきなり話が少し脱線するのですが、VRコンテンツにおけるアナリティクスってなんでしょうね?
例えばゲームの場合は、基本的にはVRであろうがゲームはゲームなので、モバイルゲームとそれほど変わらないのだろうな、という仮設が立てれます。360度映像コンテンツの場合は・・・?いらない?でも視聴者がどこを見てるのか分かったら嬉しいですよね。となればヒートマップ???
ちょっと調べてみた所下記のまとめが参考になりました。
てか2016 Virtual Reality Analytics Web Summitなんてあったんですね。 知らなかった。
上記のまとめから、
VRコンテンツだからと言って必要な情報が変わるわけではないがヒートマップがVRコンテンツのアナリティクスに適していると考えている人が多い
という事が言えるのではないかと思います。なるほど。
とりあえずUnity Analyticsを使ってみた。
そこで気づいたのですが、UnityにはUnity Analyticsという物があり、上記のような事がやりたいのであれば恐らく十分です。
さっそく使ってみました。この導入が驚く程簡単。
今回はAsset StoreからUnity Technologies社が提供してくれているVR SampleにUnity Analyticsを仕込んでみました。
Window>Servicesを選択しServicesを展開。サインインしていなかった場合はここでサインインを求められます。
Select organizationを選んでCreateをクリック。
AnalyticsがOFFになっているのでONにします。
左下の「Enable Analytics」か右上のボタンをクリックして有効化にします。
その際コンテンツの対象年齢が13歳以上かどうか聞かれるので「This game is NOT directed to children under the age of 13 in the United States」を選択。
13歳以上である事を伝え「Save Changes」をクリックします。
これはアメリカの法律で13歳以下の子供に提供するコンテンツについて色々あるみたいです。
さてこれでなんともう導入完了!
「Go to Dashboard」をクリックすればWebブラウザから管理画面に移動し、数時間後(4から6時間らしい)で測定した数値が反映されます。
どんな数値が計測出来るのか?
ここが気になる方が多いと思います。Unity AnalyticsではサンプルとしてDemo Appという架空のデータを用意してくれているのでこちらを見て見ましょう。
Overview
・セッション(Googleアナリティクスで言うPVみたいなものらしい)
・継続率
・収益
基本的な情報はここで見れます。
DataExplorer


さらにcsvでの書き出しが可能でExcel等を使用すれば大体の事は事足りるのではないでしょうか?
その他の機能
Livestream
カスタムイベントについて
下記参考コードです。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 |
using UnityEngine; using UnityEngine.Analytics; using System.Collections.Generic; public class CustomEventExample : MonoBehaviour { //送りたいデータ public string LevelID; public int Gold; public string FoundKey; //リサイクル出来るカスタムイベント用のDictionary private Dictionary<string, object> dict = new Dictionary<string, object>(); //レベルが上がった時に呼び出される public void OnLevelComplete(){ dict["level_id"] = LevelID; dict["gold"] = Gold; dict["found_key"] = FoundKey; Analytics.CustomEvent("LevelCompleted",dict); } } |
計測結果が反映されると「DataExplorer」からカスタムイベント項目に追加して結果をグラフで見る事が出来ます。
参考サイト
→導入の参考になりました。
→こちらも非常に参考になりました。アナリティクスポイントや5.4からの使用変更等詳しいのでカスタムイベントを使用する場合はオススメです。
→このスライド凄く良いです。てかこれ見ればだいたいの概要が分かります。